

久しぶりにつくしとりへ。
私の育った場所は山や緑が多く、少し歌でもうたって歩けば、
つくしやヨモギやワラビなんかがヒョイヒョイと自然に育っているような所。
幼い頃は、この季節になるとよく家族でつくしを穫りに行きました。
お天気の良い日に楽しくでかけ、ワイワイつくしを穫っていくと、
最終的に、家族4名分だとどっさりと結構な量になります。
つくしは穫るのは楽しいのだけど、その後が大変です。
つくしのはかまをひとつひとつ手でとるわけなのですが、
これが子どもの私(小学生位)には中々の苦行でした。
一体どれだけのはかまをとればいいのかという位、穫ってきたつくしが山のように積まれ、
それらのはかま達を地道に手でとっていくんですね。
やり始めてちょっとして、”まだあるの〜、え〜!”なんて、言ってみたらば、
”最後までやりなさい!”と、両親に言われる始末。。
しぶしぶ続けてたら、
”おばぁちゃんも一緒に手伝ったげるから”
と、留守番をしていた祖母が向いにそっと座って手伝いはじめてくれて。
眼鏡をかけ、気長にモクモクとはかまをとる祖母の姿と空気に励まされ、
なんだかんだと穏やかさを取り戻して最後迄大量のはかまとりをやり遂げられて。
”やったー、できたー!おわった〜”
と、はかまとっただけで走って遊びに行き、ご飯よと呼ばれて食卓につけば、
そこにはつくしの佃煮がチョコンと並んでいて。
あ!
それをみてハッとなりました。
はかまをとった後、祖母がちゃんと調理してくれてたんですね。
そこまでやらなかったのは誰?幼かった私です。
そして、あーーーんなに頑張ってはかまとったのに、こんだけ〜〜?
という位ショロンと小さくなって佃煮になったつくし達。
ちょっとガックシしながらみつめ、つくしの佃煮を口に運ぶのです。
大人達は美味しいと言っているのだけど、
食べたら苦くてちっとも美味しくないじゃないの!
そんな風に幼い頃は思っていました。
今となっては、そんな味も、めんどくさいはかまをとる作業も、
昨年94歳で天寿全うした祖母との大切な思い出です。
S a j i